誰でもいいなら私でいいじゃんってつまんないこと言っちゃったな
だれかと幸せになるどころか、だれかを困らせたり、不快な思いをさせたり、嫌われることばかり上手になっていく。
「そんなことないよ」なんて薄っぺらい言葉はただの嘘っぱちだけど、そんな嘘っぱちを言ってくれる人すらいなくなった。
口を開けばでもでもだってばかり。必死にぼくにおべんちゃらを言ってくれた優しい人にも「なんでそんなネガティブなんですか!?」とキレられる始末。それも1人じゃない、何人も。
こんな卑屈な性格が余計に人を遠ざけてるってことも頭ではわかってる。
思い返せば頭に浮かぶ友達と呼べる人には、ほとんどこんな面見せていない気がする。ぼくがほんとはこんなことを考えてるなんて知ってる人なんていないんじゃないか。じゃあなんだそれ、本当に友達なのかな。
でもぼくもその友達のことなんて何にも知らないし、それでいい。それで完結してる友達しかいない。ただ居心地が良いから一緒にいる。
ぼくが求めてるのは言葉とか理解じゃなくて、ただなんとなくそばにいてなんとなく楽しい、そんな信頼。
それでもぼくは不安になってしまう。
ぼくには何もないから。
あいつといたら楽しいなあ、あの娘といたらドキドキするなあ、そんな何かをだれかに与えられないから。
聴いた音楽や、観た映画、話題の漫画や、テレビで知ったつまらない雑学、自分以外の何かにしか自分の価値を見出せない。
たまたま大切に思った人に大切に思ってもらえることの難しさ。
誰でもよくないことはぼくがいちばん知っている。
あの娘じゃないといやだから。
あなたじゃないといやだから。
となりにいれないことがとても悔しくて、悲しい。
ぼくが好きになる素敵な人の隣に、ぼくは似合わないから。
「自己憐憫はやめなさい」って、ぼくのいちばん信頼してる人が言ってくれたけど、いつになったって守れそうにないです。